スイミングインストラクターのお話
元イントラがスイミングインストラクターについて解説します。
そもそもスイミングインストラクターとは、ですが単純に言えば水泳を指導する人です。
どうやってなるのか?というと就職するバイトで入れば基本的になれます(笑)
スイミングスクールを持っているスポーツクラブの場合、ほぼ確実に社員で入るとスイミングスクールは担当させられると思います。水泳出来ない場合は、出来るように指導されるか、本当に無理な場合は陸上部隊となり、スタジオや筋トレ指導がメインになるか子どもの体育やカルチャースクールを担当すると思います。
その社員以外のパターンとしては、もともとそのスイミングスクールで競泳をしていた選手がそのままイントラに入るパターンもあります。この場合は、アルバイトが多いですが、そのまま社員になるパターンもあります。
スイミングインストラクターに必要な資格は特にないですが、日体協で出している水泳指導の資格を取っている先生もいます。まれにスイミングインストラクターでフリーの先生もいますが、スポーツクラブの場合は社員やアルバイトが指導していることが多いので、水泳の特殊な種目、例えばシンクロなどの教室を行う場合はフリーの先生を引っ張ってくることもあります。
スイミングインストラクターの時給ですが、地区によりますが1レッスン800~1200円当たりが相場かと思います。自分は地方都市だったので、関東圏に行けばさらに上がると思います。あとは担当するレベルや生徒数に応じて変わると思います。
子どものスイミングスクールの場合は、私のいたクラブでは以下の人数が目安でした。
幼児初級:1人のイントラに対して8~10人
幼児中級:1人のイントラに対して10人まで
上記ですが、必ずアシスタントのイントラがいるシステムでした。
小学生初級:1人のイントラに対して10人
小学生中級:1人のイントラに対して10~15人
小学生上級:1人のイントラに対して20人まで
選手コース:1人のイントラで20人まで
選手コース以外は基本的にアシスタントがつきます。あとはコースをどれぐらい使えるかが大きなポイントになり、半分しかコース使えないのに20人は確実にキツイので調整をしたりします。
大人の教室の場合、レッスンという形になるのでフリー参加で事前に人数わからない時が多いですが、自分が1人で対応した最大人数は23人でした。この人数だとまずプールの中で並んだ時点で半分ぐらいまでいく話するだけで疲れます。やる内容を解説して、泳ぐ合図してちょっと修正してという感じでかなりきつかったので、個人的には大人のレッスンは10人ぐらいがちょうどよい感じでした。
良くプールで1コースに何人ぐらい入れるか?がありますが、個人的には10人ぐらいは余裕だと思っています。25mプールの場合は、行って帰ってで50mあるので、一人約5mの幅を取ることができます。あとは実際泳いでいない人もいるので、レベルがある程度そろっていればこれが可能になります。
レベルがそろっていない場合は、早い人を出来るだけ前にして引っ張ってもらい、遅い人を後半にします。そうすると水流が発生するので、少し泳ぎやすくなります。ただ、そういう知識を知っている人はあえて人の後ろに行こうとするので、速い人は無理やり前に並んでもらいましょう(笑)
スイミングイントラの大変なのは、万が一教えている人が溺れたら、を常に頭に入れて指導します。そのために必ず教えている人全員を見える位置に置くか、もしくは半身になって全体を把握できるようにします。それでも脱走する子どもがいたりしますが、そういう子はアシスタントが入ればアシスタントに、いなければプールサイドの監視に合図を送って確保してもらいます(笑)
スイミング指導で一番大事なのは安全第一と楽しんでもらうことだと思うので、ぜひ良いスイミングスクールを見つけて水泳を楽しんでもらえればと思います。